4月3日会見資料から〜ホタル生息調査の衝撃の実態

会見では、1月27日に板橋区によって行われたホタルの生息調査の現場のビデオ映像が流されました。たまたま調査に居合わせたボランティアが撮影してくれた貴重な映像です。

 

この中に、ホタル好きにとって目を覆いたくなるような調査の様子が収められています。ホタルの命を軽んじている酷い調査に対する怒りが湧いてきます。

 

調査が行われた時期、ホタル幼虫は川底で生活しています。川底といっても硬い砂利ではなく、約40〜50センチの「スポンジ状」の層があって、そこにホタル幼虫やカワニナの稚貝が潜んでいます。この層は、下から顆粒状のバイオ用土、硅砂、サンゴ砂、那智石小玉、水草、流木片などを積み上げたもので、造成されて以来、阿部博士はもちろんスタッフも一人として足を入れなかった「聖域」です。

 

もし足を入れれば、幼虫や稚貝を踏み潰すだけでなく、踏んだ時に押し出される水によって、川の中へ幼虫を押し流してしまいます。

 

調査報告書には以下のように記載されているので、さすがに配慮があったのだろうと信じていました。

なお、サンプル採集時は、水路内の生体への影響を最小限に抑えるため、脚立をかけるなどして、可能な限り水路内へ足を踏み入れないようにした(図10)。やむを得ず水路内に立ち入る場合は、川底の環境を極力荒らさないように、必要以上に足を動かさないなど、細心の注意を払いながら作業を行った。

 
ところが・・・実態は違いました。ビデオ映像から切り取った一連の写真をご覧ください。調査員が全く気にする様子もなく、せせらぎの川底に足を突っ込んだまま作業したり、移動したりしています。川底の環境への注意や配慮がどこにあるのでしょうか。

 

また、こういう調査をするなら「水流を止める」のが常識です。せせらぎの水流は毎秒30〜40センチの速さですから、そのままだと、足を入れて押し出された幼虫は流されて死んでしまいます。しかし、水は流れたまま調査は行われました。阿部館長の不在時を狙った調査だったために、調査員は水流を止めるスイッチの場所すら知らなかったようです。

 

これが「調査」でしょうか? ホタル幼虫の殺戮ではないのですか? ホタル幼虫やカワニナの生態を全く考えない調査方法によって、川底にいた多くの幼虫や稚貝が犠牲になった疑いを強く感じます。
区は、この調査を行った責任者にこそ、説明を求めるべきです。
 
なお、最後に、報告書にあった調査の状況を示す写真を載せておきます。どうでしょうか? 「いかにも川底には入らないように注意していました」と言わんばかりの写真ですね。報告書では、配慮が足りなかった事が発覚するのを恐れて、こういう写真を選んだのでしょうか? この点についても、是非、区の調査を期待したいものです。
 
動画から〜せせらぎの中の作業
動画から〜せせらぎの中の作業
動画から〜せせらぎの中を移動中
動画から〜せせらぎの中を移動中
動画から〜せせらぎの中の作業
動画から〜せせらぎの中の作業
動画から〜せせらぎの中の作業
動画から〜せせらぎの中の作業
動画から〜せせらぎの中の作業
動画から〜せせらぎの中の作業
動画から〜せせらぎの中の作業
動画から〜せせらぎの中の作業
動画から〜せせらぎの中の作業
動画から〜せせらぎの中の作業

 

この下に、調査報告書に載っていた写真を引用します。

いかにも「注意していました」と言いたいような写真ですね。動画との違いが鮮明に分かります。

調査報告書から〜せせらぎに足を踏み入れていない写真
調査報告書から〜せせらぎに足を踏み入れていない写真
調査報告書から〜はしごを使ってせせらぎに注意しているような写真
調査報告書から〜はしごを使ってせせらぎに注意しているような写真